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2013-03-06(Wed)

幕末浪漫 月華の剣士〈上〉青龍變生 感想

格闘ゲームながらも高いドラマ性を持つ「月華の剣士」の小説版です。
とりあえず開いて4P目ですでに

ゆきねえさんマジせつねえさん

楓が雪ねえさんを斬っているという無情爆発な絵が。
しかも守矢兄さんをかばって斬られてるとか書いてありますね。楓、覚醒してるし。「楓は咄嗟に刀を止めようとしたが……」とか書いてあるし。
なんという無情感。これでこそ月華。おお、なんだかオラwktkしてきたぞ!

そんなわけで、追記から「幕末浪漫 月華の剣士〈上〉青龍變生」の感想を書いていきたいと思います。

青龍變生(うまれかわるせいりゅう)



動画は続編である二幕のOP。一幕のOPじゃないのは単に私の好みの問題。






序の段 つとめて

払暁の湖のほとりには、柔らかな乳色の霞が立ち込めていた。その冷やかさが肌に心地好い。数千年を閲してきた古い巨木の枝葉を透かして降り注ぐ曙光に、楓はわずかに目を細めた。
翁ステージ! 翁ステージじゃないか!



「つとめて」の意味を調べてみると「早朝、もしくは翌朝」のことを指すのだとか。

楓が玄武の翁の元を離れる場面から物語は始まりました。
世話になったのに何も言わずに去らなければいけない。無論、もっとここで修行していたい気持ちもある。けれども行かなければならない。その覚悟に揺るぎはない――。
そんな楓の思い詰めている様子が描かれています。
ああ、うん。楓だ。一人で抱え込んで思い詰めてる様子といい、翁に頭を下げてから立ち去る行動といい、見事に楓です。

この辺りを読んだ時点で、どうやらゲームから受けるキャラの印象と小説内での描かれ方の乖離などは起きていないようだと心の中でガッツポーズをしました。
この小説、いいかもしれない。


俗世では晩秋――山の紅葉もすっかり色づいてきた頃のことである。
楓は、二年間世話になった老人のもとから何もいわずに姿を消し、剣風吹き荒ぶ騒乱の巷へ身を投じようとしていた。




壱の段 桂川異聞
楓の過去描写から入る章です。PS版のOPでも流れていたあのシーンですね。
泣き崩れる雪ねえさんが切ない。黙ったまま楓の刀を受ける守矢兄さんも切ない。楓も切ない。

…とか思ってたら、現在に時間軸が戻って玄武の翁と守矢兄さんの会話シーン。やっぱり狸寝入りだったんですか翁。

「概世を斬ったのは、おぬしではないのじゃろう?」と翁に問われて、一呼吸置いてから「楓はそのようなことを申しておりましたか?」と返す守矢兄さん。
何だか守矢兄さん好きになりました。即座に返したのではなく、一呼吸置いたってところがポイントです。その少しの間に一体何が去来したのか。
元は家族思いのいいお兄さんだったみたいだし、やはり楓から恨まれているのは辛いのでしょう。しかしそのような様子をおくびにも出さない兄さん。努めて声の抑揚を抑えているらしい兄さん。

いいですね、守矢兄さん。
「クールでカッコいいけど扱いづらくね守矢」とか「歩月キャンセルwwwナギッwナギッwwww」とか思っててごめんね。

そして立ち去る守矢。結界の外へ出ることを決意する翁。
……あ、あれ? 翁がかっこいい? 何だか翁がかっこいい、だと…!?

 *

紫鏡キター!
紫鏡と嘉神の登場です。これはPS版のキャラ紹介だか何だかで見た展開ですね。
でも付け加わった展開がひとつ。かがみん殺しを依頼する。
紫鏡が地獄門まで行って嘉神と対決する流れの補強も行われてました。ああ、その理由付けは紫鏡っぽい。とてもうまいです。
あと、どうやらかがみんはスチームアイロン並みの高熱を発することができるようです。うわ朱雀すごい。

 *

十三がかっこいい…だと…?
玄武の翁から楓を託される十三。楓が地獄門と深いかかわりを持っていることを話し、地獄門について調べる気なら一緒にいた方が得策だと語った後、


「……ま、この老いぼれの遺言とでも思って、心の隅に留めておいてくれ」

……いやいやいや。十三も言ってますが、翁の死亡フラグがマッハなんですが。
…いや、これはブラフ? ここまで露骨に死亡フラグを立てておきながら実は死なないという。そういう逆転の展開がくるんですか? そんなのどこのオズマ隊長ですか。
まあぶっちゃけると翁は二幕のゲームにも登場してるんで、死なないという事は確定してるんですが。

 *


がぢいんっ!
戦闘中の擬音…。いや、この際そこには目をつぶろう。
殺されそうになっても覚醒する素振りがない楓。追い詰められまくって首を獲られかける楓。
まあ紫鏡強キャラだし覚醒なしじゃ


しかしいいのか、主人公の初戦がこんなんで。相手に一発も入れられないまま幼女に救われたんだがそれでいいのか。
とか思ってたら

「……兄ちゃんなかなかの男前やなあ。ウチのたいぷやわぁ……」
ただイケを見た。

あと、楓の年齢が17歳と書いてあることに対して、あれ? ゲーム版では16歳じゃなかったかな? と確認したら17歳で合ってました。
どうやら限界まで飛ばす彼とごっちゃになってたみたいです。ハハハ楓マジごめん。
※追記:限界まで飛ばす彼も17歳だった件。16歳とかどこかr……、ああアレか……。






弐の段 仇敵
現世と常世、その境界にある地獄門、門が開かないよう守る四神についての説明。
月華のゲーム内では深く語られなかった部分ですね。イイネ!

 *

月華やってて、この話は幕末でやる必要があるのか? 日本刀振ってる人がいる時代ならどこでもいいんじゃないのか? 要するに、新撰組を出したかっただけじゃないのか? あと剣心。とか思ってたんですが、
凝ってる! 幕末っぽい雰囲気が出てる!

十三の懐の深さが…。あかりにまで「ついつい守ってあげたくなる」とか言われちゃう楓に「もうちょっとしっかりしろ」と説教したり、一々どついてくるあかりに笑いながら付き合ってあげたり、何も語らない楓の心中を察して「気を遣う必要はない」と逆に気配りしたり。

「……優しいんですね、十三さん」
十三惚れてまうわー、いい男だわー。二幕で投げられまくった恨みは忘れんがな!

 *


年の頃は二十歳か、あるいはそれよりひとつふたつばかりは若いかもしれない。しかし、すでにその柔らかな物腰は大人の女のものだった。慎ましやかさと清楚な色香を同居させた、とても美しい女である。
雪ねえさんと玄武の翁。
十三に楓のことを頼んだり、雪ねえさんに楓と守矢を止めてくれるよう頼んだり…、翁の手回しが行き届きすぎてますます負けるフラグが立ってる気がしてならない。

雪ねえさんに嘉神のことを教える翁。

おそらく雪は、この先の生涯、その男の名前を決して忘れることはないだろう。それが、孤児だった雪が異邦の地でようやく手に入れた家族という名のぬくもりを、粉々にしてしまった男の名であった。
雪ねえさんマジせつねえさん。

 *

守矢兄さんも十分洋風の恰好をしてると思うんですがどうでしょう。
そして示源フラグ。著者さんは示源使いらしいのでどういう描かれ方をするのか期待。
そして文章から漂う月華っぽさに嘆息。守矢兄さんカッコいいなあ…。

 *

紫鏡こえぇ。





参の段 京都乱刃二題

武士の左利きは決闘騒ぎに発展する可能性があって危険なんだけど…、野暮なことは言うまい。
「器が知れるぞ」キター!
弟と月華一幕やってて「守矢兄さんのセリフ汎用多すぎだろwwww」「この器厨がw」と散々盛り上がってました。この場を借りてごめんなさい。

とか言ってたら

刃の照り返しが大きな弧となり、薄闇の中に青白い満月を描き出す。
新月キター!


そして…

守矢は影がかすむほどの速さで示源の腕の下をかいくぐり、その背後へと回り込んだ。
歩月キター!
そこからさらに弾きの描写がきて…



「活殺自在、十六夜月華……!」
十六夜月華キター!
守矢兄さんカッコいいなあ。本当にカッコいいなあ。ちなみに私は楓とあかり使いです。
こんだけこの戦闘に詰め込んでるってことは、ここから先の守矢兄さんの戦闘シーンがロクなことにならないのだろうなと思ったのはここだけの話。
そうそう、二幕の新月には月の中に餅ついてる兎の影が映っているらしいですね。

示源ゎ怒った……かがみん許せない…… でも……もぅつかれちゃった…… 封印…ヤバいょ…… でも……あきらめるのょくなぃって……示源ゎ……ぉもって…… でも……同じ姿勢……十年……キツいょ……目パサパサ……白髪…増えたし…… キツいょ……絶許…… でも……かがみんと示源ゎ……ズッ友だょ……!!

 *

あかり可愛いよあかり。
守矢兄さんを捜すあかりと楓。男の人なら遊郭にいる可能性もあるんじゃない? と赤くなるあかり。それ聞いてこっちも赤くなる楓。
くそうお前ら可愛いな。そして十三といいあかりといい良い人たちすぎて困る。
紫鏡こえぇ。

 *


本人にその自覚はあるまいが、こういう時、守矢のような男前は得である。
……。
「へえ。刀なんぞ持ってはりましたけど、どうにもそれが似合うてない、どことなく気ぃの弱そうな線の細いお人どした。いっそ役者にでもならはったらええような二枚目どしたけど――」
………。
なんか雪ねえさんも楚々とした美人だし、この三兄弟ほんと美形だな…。

 *

覚醒することを恐れる楓。

前髪をかき上げる楓の指が、細かく震えていた。
繊細すぎる。おいおいおい同じSNKの剣士タイプ主人公である覇王丸とはえらい違いだな!
楓は絶対覇王丸みたいにゴキブリ食べたりしないだろ! そもそもゴキブリを食べる主人公というのもどうかと思うがな!





肆の段 紅葉の橋
お香と短歌と紅葉で内容を悟らせる。そこに著者さんのこだわりが見えます。楓が東福寺の紅葉について知らなかったらどうなってたの、とか思わないでもないけど。
やっぱり十三がいい男。腕っぷしが強くて他人を気遣える懐の深さがあって、さらに頭も回るとか素敵すぎる。

 *

とうとう出会うふたり。


「……貴様は私の言葉が欲しくてここまで来たのか?」
「ぼ、僕は――」
「師匠を殺したのが私ではないといえば、貴様はその言葉を信じるのか? 私が殺したのだといえば信じるのか?」
「僕は……僕はただ、義兄さんの口からあの日のことを聞きたかっただけだ! 知ってるんだろう? 教えてくれ、義兄さん!」

「違う……」
 楓は額に手を当て、ふるふると首を振った。
「……違うだろう? 他にもっと……何か僕にいうことがあるんじゃないのか、義兄さん!?」
「もはや貴様に話すことなどない」

取りつく島なし。その上「刀で語ろうぜ(※要約)」とか言い出す兄さん。怖いです守矢兄さん。
その後もためらう楓をことごとく突っぱねる兄さん。まさに原作通りの兄さん。
「翁の元に戻れ」とか言ってるあたりはゲームよりも有情かなと思うのですが、楓にその気がないとわかるとすぐさま刀を抜くあたり流石です。



「やるしか……ないのか……!」

ひらめく白刃。襲いくる刃。守矢兄さんが本気すぎて楓がマジでびびってます。
そして、とうとう楓が――

 *




( ゚∀゚)o彡° かがみん! かがみん!




 *



「いえ……いえよ……」
 大きく肩を揺らし、楓は守矢を睨めつけた。
「いえよ! 御名方守矢!」
「!」
覚醒キターー!!

「何故お師さんを殺した!? 何故斬った!? 答えろ、守矢ァ!」
「……多少は変わったかとも思ったが、相変わらず中身は同じか。――貴様に語る言葉などないと何度いえば判る?」

実は、覚醒後楓のキャラは小説読むにあたって注目してた点だったりします。
守矢兄さんが言うとおり、覚醒前も覚醒後も楓は楓なんですよ、多分。なのに、覚醒後楓をDQNと評してる人が割といるような気がします。主にMUGEN界とかに。
DQNでは…、ないと思うんだよなあ。一幕で玄武の翁に勝った時の台詞とか見る限り。

そして出たー! 守矢兄さんの空気投げもとい
ここだけ抜き取るとシュールかもしれない
五月雨だー!
しかし小説になっても変わらない覚醒後楓のチートっぷり。守矢兄さんの猛攻をしのいで、


伏龍のほうが絵面的には好き…、いや、なんでもない
「活心一刀、醒龍!」

まさかのアイスバーである。
「……ざまぁねーな……」
挑発いただきましたー!
そして兄さんにとどめを刺そうとする楓。……が、ここで

雪ねえさん!
慌てて雪ねえさんを支えようとする楓。その目の前に突き付けられる雪ねえさんの槍。
……ねえさん、そりゃないっすよ……。
楓たちの養父、概世を斬ったのは嘉神慎之介という男だと語るねえさん。

しかし、

「違う! 絶対に違う! お師さんを殺したのはそいつだ!」
「朱雀だって? 嘉神慎之介? 俺は……僕はそんな男なんか知らない!」
「僕だって、本当は義兄さんを信じていたかったさ!……でも、何もいわずに姿を消されたら――」
楓が、楓が。

倒れる雪ねえさん。ねえさんを抱いてどこかへ消えていく守矢兄さん。

「義兄さん――また僕を置いてくのか? 義兄さん、義姉さん……」
楓が……!
ちょっと無情すぎやしませんか守矢兄さん雪ねえさん。
下巻感想へ続く。




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