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2013-04-08(Mon)

BASARA 田村由美


漫画を絵柄で拒否るのは本当によくないと思います。
というわけで、リア友への布教が失敗しちゃったとある漫画を紹介します。



BASARA
BASARA (1) (小学館文庫)BASARA (1) (小学館文庫)
(2002/02)
田村 由美

商品詳細を見る


<あらすじ>
現文明が滅びた遠い未来。それでも人類は生きのびていた。
ただ、劇的な気候の変化により西日本と九州はほとんど砂漠化し、日本列島は様変わりしていた。
そんな日本を総べるのは三百年続く王族の血統。その政治は乱れ、腐敗していた。

そこに、二人の子どもが生まれる。
遠く離れた地で生まれたそれぞれの赤子。
予言者は告げる。「この子こそ現在の王朝を覆す、運命の子である」と――。

そして、十数年の月日が経ち。
二人の運命は数奇なかたちで交差する。


<登場人物>
更紗(さらさ)
山陽地方、白虎の村で生まれ育った少女。
運命の子と予言された双子の兄、タタラがいる。
村全体から期待をかけられている兄と自分を比べて複雑な思いを抱いていた。
それでも兄妹仲はよかったのだが、



国王の末子であり、更紗の住む一帯を統治する赤の王に村が攻められ、タタラは殺されてしまう。
希望を失い、生きる気力すら失ってしまった村人たちを救うため、更紗は



髪を切り、タタラを装い、死んだのは更紗であると告げ、村の人々の前に姿を現す。
その姿を見て、村に住む予言者ナギは震える。
実は更紗こそが「運命の子」の予言を受けた子どもであり、兄のタタラはその身代わりとして育てられていたのだった。
タタラが死に、更紗が立ち上がった。今ここに運命は動き始めた――。
以上が一話の流れ。
……あれ? 登場人物紹介のつもりが一話の紹介になってしまいました。

さて。この更紗が「BASARA」の主人公の一人です。
もう一人の主人公については記事後半で。
ただの女の子でありながら、王朝を転覆させる「運命の子」として人々の期待を背負うことになった更紗。
旅を始めた当初はそんなこと考えもしなかった更紗ですが、道中「運命の子」に希望を託す様々な人と出会い、「タタラとしての自分」の使命を意識し始めます。
その重さを前にして「更紗に戻ろう」と思う場面もたびたびあるのですが、仲間やとある青年のフォローを受けて何度も立ち上がります。
その道筋は険しく、序盤も序盤である第四話にして自分の墓を目の前で作られるなどのキツイ展開を迎えつつも

更紗の墓を作ってくれる優しいおばちゃん

村を滅ぼした赤の王を倒す。緑の満ちる平和な国を作ってみせる。その一念で更紗は戦い続けます。
ですが……。


朱理(しゅり)/赤の王
BASARAのもう一人の主人公。更紗の村を滅ぼした赤の王その人。
更紗視点だと悪役でしかないのですが、実は彼も王朝を覆す「運命の子」の予言を受けており、それが原因で父親である日本国王から遠ざけられています。
育てられたのも王宮ではなく従兄の家。
そして、その従兄が語る少年時代の朱理は




こんな子でした。

二人が出会ったのは朱理が更紗の村を滅ぼした後。
温泉で鉢合わせた二人は、お互いの正体に気づかないまま言葉を交わします。
家族の仇を討つため旅をしていると言う更紗に面白半分の興味を抱く朱理。
特に会う約束もせず別れましたが、タタラ(更紗)が赤の王を追って動いているため、その後二人は何度も出会います。
そのうち、朱理は普通の少女とは思えないような行動力と判断力をもつ更紗に興味以上の感情を抱き始めます。



更紗も、朱理の前ではタタラではなくただの更紗としていられる安心感や「緑溢れる豊かな国を作りたい」という理想を共有できる存在として、次第に朱理を心の支えとしていきます。

ですが、二人は敵同士。
気づかないまま相手の首を絞めているのです。


更紗に対する愛情が深まる一方、


タタラへの憎悪もより一層深くなる。
それは更紗も同様で、朱理を愛し始める一方で赤の王との確執は深まっていく。
そんな二人がたどり着く結末は何なのか? と、最終話ギリギリまで魅せてくれる漫画でした。

史実に基づく世界観作りもしっかりとしていて、歴史モノが好きな人ならピンとくる設定やエピソードも盛りだくさんです。
また、廃墟と化して水に浸かった高層ビルが出てくるなど、SF好きにはたまらない描写があったりします。

ちなみに単行本で全27巻、文庫版で全16巻…かな?
主なストーリーは単行本の25巻までで完結していて、26、27巻は外伝的な短編と各キャラのその後を描く内容となっています。
単行本なら古本屋に割とおいてあると思います。
が、うちの近所や学校の近くの本屋ではいくつか抜けている巻があって、そろえるのが大変でした。


追記:朱理の人生波乱万丈っぷりはどこぞの老舗ゲームの主人公を思い出させる。

王子→○レ○→…というところが特に

ここからは余談、というかこの漫画に対する感想。
結末に関するものなど、重要なネタバレを遠慮なくかましているので要注意!






正直、序盤の展開を面白くしてたミソが更紗と朱理のバレそうでバレない愛の変遷だったため、二人がお互いの正体を知る15巻がエンターテイメント的なピークだったんじゃないかなあと。
そこからは風呂敷をたたむ作業に入ってたというか、テーマ重視の展開が続いたというか。

そんな後半の展開も、朱理に限って言えばおもっくそ朱理の成長物語で感動するシーンが多かったです。
特に、奴隷の男の子に今わの際まで朱理が文字を教え続けたシーンは忘れられません。
お腹の痛みを訴えだした男の子のために、朱理が奴隷の看守に薬を頼むも断られ小便をかけられるシーン。結局死んでしまった男の子の遺体を抱く朱理の壮絶な表情も相まって…。
朱理って王様時代は感情をすぐ露わにしてた感じなのですが、奴隷経験を経てからは大分周りの人間のことを考えるようになった気がします。
更紗側の展開の印象が薄いのは、あの後すぐお母さんと再会したことで更紗が色々吹っ切れちゃったからというのも大きい気がします。成長終了したというか。

…と、ここまで書いて気づいたんですが、更紗が吹っ切れて以降の更紗側の成長描写ってつまり浅葱じゃね?
ああ、今納得しました。終盤、私が更紗側の展開を読み飛ばし気味だったのは、浅葱が主体になってたからですね。
私にとって浅葱は更紗と朱理の間に入ってくるオジャマ虫でしかありませんでしたから。万一更紗が浅葱に奪われちゃったらどうしようかとハラハラしてましたから。
そんな私に浅葱の成長物語とか浅葱×更紗の可能性を高める描写でしかないわけで。
更紗が朱理とくっつくと知っている今なら、また違った目で読めるのかもしれません。

え? 朱理に猛烈アタックしてたお姫様? あの子は朱理とフラグが立ったっていうよりは、力ずくでフラグの押し売りをしてる感じだったから特に危機感なかった。
温泉で裸で抱きついてきたときは流石に焦ったけどね! 朱理も男だし、更紗と会えないあまりにあの子に走るかもとドキドキしたけど別にそんなことはなかった。
思ったんですが、朱理って15巻以前より16巻以降のほうが更紗にぞっこんじゃね? 大仏事件のとき、真っ暗な中で奴隷の朱理が更紗の手を引いて走るシーンとかじーんと来ましたよ…。

あ、今では割と好きだよ浅葱。朱理には負けるけどね。

個人的に泣いたシーン。
25巻の揚羽を探す更紗。
揚羽が死ぬはずがないと思いながら、心のどこかで揚羽が死んでいると確信している。
「行かないで」と連呼しながら、揚羽がもういないことをわかっている。
ガレキをかき分けながら、「何を探してるの」「揚羽を?」「見つけたい」「見つけたくない」と心のうちで叫ぶ。
特に最後の「見つけたい」「見つけたくない」に妙なリアリティーを感じてしまって泣けました。もしも自分の家族がこんな風にガレキの下に埋まってしまったら、と想像してしまって…。

今でも時々15巻は読み返します。
更紗と朱理が剣を交えてからのあのシーンは漫画史に残る名場面だと思うんですが。
絵柄で敬遠しちゃう人が多いのがもったいない…。

エピローグの更紗と朱理の話も好きです。
お姫様と王子様はその後、幸せに暮らしました。で話を終わらせず、掘り下げる。
最初のほうのヘタれた朱理を受け入れられない人もいるかもしれませんが、あのエピソードがあるからこそ、その後の朱理と更紗の幸せが想像しやすくていいなあと思います。
25巻のアレで終わってたら、「敵同士だったのにスンナリと幸せになっちゃったわけ?」とモヤモヤが残ってたかもしれません。


追記
画像をスキャンするついでにBASARAをもう一度斜め読みしてみた。
……なんだよ浅葱かわいいじゃないかこいつ……。
暗躍しまくりそうな雰囲気を漂わせてるくせに、タタラ勢を引っ掻き回そうという目論見がことごとく外れてるあたりに初見時はモヤッとしたのかもしれない。
でも、読了から時間を置いた今なら浅葱の感情の揺れ動きがわかって楽しい。
こいつ、もっと後かと思いきや木曽編からタタラに惹かれてはいたんだな…。

あと、アニメ化したら確実に深夜アニメになると思った。
グロなら7SEEDs>BASARAかと思ってたけど、BASARAにも結構グロい描写あるね。7SEEDsにはない(性的な意味で)犯される描写とかあるし。
え? アニメならもうあるじゃないって?
…いや、私あのアニメから入ったクチだけど、それでもあのクオリティーはちょっと。


追記の追記
この記事をきっかけにこの漫画を読み返して、その面白さを再認識しました。
初見時は次の展開が知りたくて知りたくてじっくり物語を味わう暇もありませんでした。
朱理ってやっぱり格好いいなあ。ワンマンながら成長していく過程がたまらない。クソッ、格好いいなあああ!
更紗は格好よくもありかわいくもあり。どういえばいいのかわかりません。タンカ切るときとか凄い男前なんだけど、素の更紗は普通の可愛い女の子で…。
新橋のかわいさはガチ。
白の王は小学生とかが読んだらトラウマもんなんじゃないかな。本編完結後のあの短編のおかげで、イチジク見るたび短編読了後の後味の悪い想いを思い出します。



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